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「感性」と「センス」
最近、知り合いのお子さんや、ご近所のご家庭でも学校に通えなくなった子供が増えています。
語弊を恐れずにいうと、「感性が豊かな証拠だ」と思ってしまいます。不登校だった子供のことを心配して、色々と決めつけてしまう言動は、私も二児の父親として確かにありました。しかし、音楽を通して子供たちと接せる中で、それが間違っていたことに気がついたのです。
私自身、中学生の頃から何のために勉強をするのかが分からず、勉強にはまったく興味がありませんでした。すごく勉強ができるのに弱い者いじめをする人を見て、何のために勉強しているのだろう?と思っていたし、真面目で笑顔のないクラスメートを見ては、「何が楽しいのだろう」と、不思議な気持ちになっていたので、毎日楽しいことだけを一生懸命やって過ごした十代でした。社会に出てからは人から見下されたり何かと苦労もありましたが、自分が必要だと思った時に必要な事を一生懸命するのも個性であり「センス」だと思っています。
「自分らしく開かれて生きている状態」が家庭や学校に必要だと考えます。その環境がある子供は毎日が楽しいはずだし、無い子供は傷つきやすく、攻撃的になったり、反抗したり学校に通えなくなったりするのかもしれません。手段は何でも良いのですが、まずは子供の「感性」を育む環境づくりが大切だと思い、私にできることを考え「未来世界」はスタートしました。
「感性」という土台のないまま、知性や損得だけで地位や名声を得ても、センスのない傲慢さだけが顕になって、最後は後悔するだけだと思います。誰も責任を取らないこの社会の中で、大人たちが無責任な未来を押し付けていることを子供が一番知っている天才だからこそ、子供から学ぶことを一番大切にしています。
by YASUNOSHIN