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2024年5月14日

「感性」は子供の頃に育まれる

最近、知り合いのお子さんや、ご近所のご家庭でも学校に通えなくなった子供が増えています。

語弊を恐れずにいうと、「感性が豊かな証拠だ」と思ってしまうのですが、子供のことを心配して決めつけてしまう言動は、私も二児の父親として確かにありました。しかし、音楽を通して子供たちと接せる中で、それが間違っていたことに気がついたのです。

私自身、中学生の頃から何のために勉強をするのかが分からず、勉強にはまったく興味がありませんでした。すごく勉強ができるのに弱い者いじめをする人や、真面目で笑顔のないクラスメートを見て、「何が楽しいのだろう」と、いつも思っていましたので、毎日楽しいことだけを一生懸命やって過ごした十代でした。そのため、人から見下されることもありましたが、結果的に何も問題ありませんでしたし、同じように過ごした仲間とは30年以上が経った今でも、同じように楽しく遊んでいます。

いま思えば、「自分らしく開かれて生きている状態」が学校や家庭に必要だと考えます。その環境がある子供は家庭や学校も楽しいはずだし、無い子供は傷つきやすく、攻撃的になったり、反抗したり学校に通えなくなったりするのかもしれません。

また、感性という土台を作る前に知性だけが詰め込まれ、社会で出世したエリートと呼ばれる人たちが、誠実に平気で嘘をつく姿は、テレビやネットでご存じの通りかと思います。

誰も責任を取らない社会にあって、私たち大人たちが無責任な未来を押し付けていることを、子供が一番知っている天才だからこそ、信頼関係が気づけない状況が生まれるのかもしれません。

手段は何でも良いのですが、まずは子供の感性を育む環境づくりが大切だと思い、私にできることを考え「未来世界」はスタートしました。

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