「気づき」

ほとんどの場合、大切なことは失ってから気づくことが多いが、どれだけ早く気づけるかでその先の人生がまるで変わる。失う前に気づける人は運を味方にすることができるが、学ぶ姿勢、そして謙虚さがなければ気づくことはできない。気づいていないふりをして自分に嘘をつくこともある。私は10代の頃はかなり生意気な人間だったので仲間を失ったこともあった。自分が悪いと気づいていても人のせいにして自分に嘘をついていた。勝ということは相手を打ち負かすことだと思っていたからだ。

社会に出てからは素直さだけで多くの先輩方に可愛がって頂いた。しかし、時には生意気なことを言って厳しく叱られることもあった。まるで人生社会哲学を学ばさせて頂いているようだった。28歳の時、もっと稼いで親を楽にさせてあげたいと思い、これまでとはまったく畑違いの会社に転職した。そして東京・愛知・大阪・福岡に転勤族として勤務したが、1日に使える自分の時間は睡眠時間を含め4時間程度だった。寮生活では真冬でもシャワーのお湯がまともに出なかったが、殆ど休みがなかったので風邪をひく暇もなかった。そんな日々だったせいか周りの景色さえ覚えていない。

「覚悟」

会社にとって「必要な人」か「必要ない人」か「どちらでもない人」か、この3つに分かれることを先に先輩から学んでいた私は、必ずこの会社で「必要な人材」になってみせると腹を決め、死に物狂いで働いた。その結果2年目で営業成績は全国トップになった。そして3年が経ち、ただの一兵卒だった私はここで学ぶことはもう無いと判断し、次のステージに向け退職願いを出した。あれだけ私を含め社員に怒鳴り散らしていた社長だったが、最後に小さな声で「頼むから辞めないでくれ」と私に頭を下げられた。私は私に勝ったと初めて思った瞬間だった。この経験こそが今の私の土台となったのだが、与えられた環境をすべて自分の成長の糧にできたのも、先輩方から学んだ人生社会哲学のおかげだった。そして今なお、新しいフィールドで試練を糧に学ばさせて頂いている。

「勇気」

誰と付き合うのか、何を信じるのか、どんな時間を心に残したか、その選択こそが重要だと思う。築城3年、落城3日といった屈辱も味わってきたが、何かを得た時よりも何かを失った時に本当の自分に出会えることも知った。人生にとって重要な気づきとは、人との関係の中でしか得られない。たとえ自分を客観的に見ることができても、自分以外の人間から学ぶ謙虚さや素直さがなければ環境に振り回されるだけだ。努力や我慢をするというより、自分に足りないものをここで手に入れるために今の環境があると捉える勇気こそが最も大切なのかもしれない。そうすれば無駄な事など一切なく次のフィールドも見えてくるはずだ。人の評価を気にし過ぎて自分の誇りを見失うことほど無駄な時間はない。自分の中の違和感や小さな声こそが大きく変われるサインだと思う。

「有難う」

このようなブログを書いていること自体が生意気なのかもしれないが、苦労話しをしたい訳ではない。どこに居ようと今ある環境で焦らずひとつひとつ自分に勝つことが次のステージを早く引き寄せるということだ。まるで小さなLIVEハウスから始まり、気がつけば武道館に立って多くの人を魅了しているアーティストのように、誰でも意味のある今があるということが伝わってくれたら嬉しい限りだ。今が有ること事態が難しいことだから「今日も有難う」と感謝しつつ。

会社の上司から学んでいた頃(1990年代)

By やすのしん

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