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「音楽のチカラ」
大正生まれの方のお話だが、4歳の頃に大きな病にかかり命は助かったが吃音になったそうだ。小学校の習字の時間に誰かが墨を落とし、みんなが彼のせいにした。「僕じゃない」と言いたくても言葉がうまく出てこなくて悔しい思いをしたそうだ。しかし、学芸会で節に合わせてセリフを言う役を引き受けたら、うまく言葉が言えることが分かった。それから浪花節を歌って吃音を克服され日本の総理大臣にまで上り詰めた方だ。
改めて音楽の力を確信できるエピソードだ。私も音楽で笑顔を取り戻していった生徒をたくさんみてきた。そして自分の夢や目標を見つけ社会に船出する生徒を見送ってきたのだが、音楽を通してそれが出来る仕事をさせてもらっていることに誇りを感じている。私の理念に共感してくださる方に感謝しつつ、共に価値ある人生を歩んでいきたいと願っている。
「恩師と私」
高校生の時、3年間ずっと一緒だった担任の先生からは誰よりも可愛がって頂いた。私があまりにも劣等生だったため、心配して自宅に来てくれたこともあった。ある日「卒業したらどうする?何をするの?」と聞かれたことがあった。私が元気いっぱい「音楽で食べていきます」と言うと、担任の先生は「おーそうか」と喜ばれた。別の進路指導の先生は「馬鹿じゃないのか」と笑われた。何がおかしいのか理解ができなかった。あれから約35年が経った今、その気持ちは増々強くなっている。私は私にしかできない使命をこの時、心に植えて頂いたのかもしれない。できることならもう一度会って恩師とお話しがしたかった。


クラスを代表して葬儀に参列させて頂いた。「人生とは、リハーサルのないただ一度のドラマである」母校の理事長がいつも言われていた名言を思い出した。まさに、人生こそが音楽でいうところの「The First Take」だ。ご冥福を祈りつつ、心より感謝申し上げます。
By やすのしん
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